- 環境対策特別委員会 県外視察報告 8月31日 ~ 9月1日 -

・ イワタニ中央研究所(水素エネルギーの活用) ・・ 尼崎市 ・ コウノトリの里(コウノトリの保護・繁殖) ・・ 豊岡市 ・ 東灘区下水処理場(バイオガス) ・・ 神戸市 イワタニ中央研究所ではクリーンな水素エネルギー社会へ向けた取組みの研修をしました。水素は今の時点では製造する時、化石燃料で発電した電力を主に使用していること、高圧ガスを扱うことでの充填スタンドの安全面においての規制など課題がありますが、自然エネルギーからの製造や、電気を水素に代えて蓄えておくこともできるなど、解決すれば大きな利点にもなります。

コウノトリの保護・繁殖には地域の協力・環境作りが大切です。コウノトリは視覚ではなく触覚で餌を捕る(くちばしを水中などで動かし触れたものを捕る)ので、浅瀬や水を張った水田が必要になります。水稲栽培では、減農薬など環境に優しい取り組みが必要になりますが、付加価値をつけた販売につなげています。鳴門のコウノトリも定着し繁殖が進んでいくよう環境の保全、地域の活性化に取組んでいきたいです。

東灘区下水処理場では、下水を処理した時に出る汚泥を大きなタンクで発酵させてメタンガスを回収しています。そのガスを都市ガスに混ぜたり、発酵後の汚泥の焼却に利用しています。さらに汚泥の中から日本では採取できないリンを取り出す試みも行っていて、肥料などへの利用が可能になります。また別の処理場では、立地条件を活かして処理水を神戸市へ流し落とすときに水力発電も行っています。できる限り資源を有効利用する考え方、取組をもっと広げていきたいと思います。

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